異常なホルホル演出の闇
テレビをつけると、必ずどこかで「外国人が驚いた日本の〇〇!」「世界が称賛するニッポンの文化!」
というフレーズを目にします。
コンビニのおでんに感動する外国人や、電車の正確さに涙する人々が登場する番組もあります。
褒められることは誰でも嬉しいものですから、一定の人気を集めるのは当然でしょう。
しかし、冷静に考えると、こうした番組の多くが日本人に過剰な満足感を与えるためだけに作られていることに気づきます。
「自画自賛ばかりで気持ち悪い」「外国人の反応を借りているだけでは?」と感じる日本人も少なくありません。
では、なぜ日本人はここまで「日本すごい!」を繰り返し見せられるのでしょうか。
結論を言うと、「需要があるから」ということになりますが、ホルホルの実態について深掘りして見ていきたいと思います。
行き過ぎた演出の衝撃
ホルホル番組の恐ろしいところは、その演出が現実離れしている点です。
ある番組では、カナダ人の密着取材中、本人が途中で撮影を拒否してしまったにもかかわらず、スタッフが帽子をわざわざカナダまで届けるという信じられない展開がありました。
もはや「日本がどう評価されるか」ではなく、「白人様にペコペコしてよく思ってもらう」が目的になってしまっています。
こうした行き過ぎ演出は、視聴者に「日本は特別だ」と強く印象付ける一方で、冷静な視点を失わせる危険性も孕んでいます。
「外国人の反応」という魔法のフィルター
ホルホル番組の定番パターンは、「日本の当たり前を外国人が驚いた」という構成です。
和食が褒められると、日本人は「繊細で優れた民族」とすり替わり、サービスが褒められると「世界一親切」と結びつけられます。
本来、文化や社会システムへの評価だったはずが、民族としての優越性へと話が飛躍してしまうのです。
しかし冷静に考えれば、どの国にも「外国人から見れば珍しい文化」は存在します。
日本に来た外国人が驚くのは自然ですが、逆に日本人が海外でカルチャーショックを受けることも多いはずです。
それでも「日本が特別だ」と演出するのは、番組制作側が「見てもらい、儲ける」ことを最優先にしているからに他なりません。
登場する外国人の偏り ― 見えない差別
さらに注目すべきは「誰が出演しているか」です。
多くの番組では欧米系の白人が中心で、時に黒人や東南アジアの人々が登場することもあります。
しかし、中国人や韓国人はほとんど見られません。統計的には訪日外国人の多数を占めているにも関わらずです。
理由は明白で、「数字が取れないから」そして「日本人が聞きたくない意見を言う可能性があるから」です。
ここに「隠れた人種差別性」が透けて見えます。「褒めてくれる(容姿の優れた)外国人だけを映す」という編集方針は、多様性を欠き、偏った世界像を作り出しています。
歴史的背景と文化心理
こうした現象の背景には、日本特有の文化心理が存在します。
明治時代以降、日本は海外に学ぶことで近代化を遂げました。
文明開化期には、西洋からの称賛や認知を得ることが国の威信と直結していました。
戦後も、国際社会で日本の存在感を示すことは重要な課題でした。
つまり、「褒められたい病」の根は意外と深く、歴史的・文化的に形成された心理なのです。
外からの評価を意識する習慣は、長年にわたる国際関係や近代化の過程で培われてきたと言えるでしょう。
海外から見た日本 ― 執着と違和感
海外のスターに「日本のことをどう思うか?」と尋ねるのは、日本独特の現象です。
あるハリウッド俳優は「そんなこと聞くのは日本だけだ」と苦笑したこともあります。
ここからも、日本人が「自分がどう見られているか」に過剰に執着していることが透けて見えます。
これは裏を返せば、自己肯定感の低さの表れとも言えるでしょう。
テレビだけではない ― 雑誌・ネット・YouTubeにも拡大
この傾向はテレビにとどまりません。
雑誌は「外国人が絶賛する日本文化」を特集し、YouTubeには「海外の反応」チャンネルが乱立しています。
ネット記事も「海外で大人気!日本の〇〇」という見出しであふれています。
しかし、その多くは「外国人の声」というフィルターを通して日本人が自己満足するコンテンツに過ぎません。
実際の視聴者や読者はほとんど日本人です。つまり、海外の目を借りて、自分を褒めているのです。
違和感を抱く日本人 ― 批判の声も増加
もちろん、こうした状況に疑問を持つ日本人も増えています。
SNSでは「もうホルホルはうんざり」「自画自賛ばかりで恥ずかしい」といった声も少なくありません。
視聴率や再生数が取れるから作られ続けているのは事実ですが、それに違和感を抱く層も着実に増えています。
ホルホルに依存するより、もっと現実的な課題に目を向けようという流れは、今後さらに広がるかもしれません。
日本ホルホルコンテンツの消費は無駄
日本ホルホルで一時的に気持ちよくなっても後には何も残りません。
また仕事や学校かと憂鬱な日々がやってくるのです。
目先の気持ちよさではなく根本的に変わりたいならやはりお金がお金を生み出す装置を持つのが現実的です。
起業するのはハードルが高いですが、高配当株で優待や配当をもらい、月々のスマホ代だけでも働かずに配当金で賄えたら人生は本当に大きく変わります。
自分の時間を使って稼いだお金から、何もしなくても稼げるお金という違うフェーズに行くことで本当の豊かさに近づくことができます。
まとめ ― 本当に必要なのは外の声ではない
ホルホル現象の正体は、私たち日本人が持つ「褒められたい病」の産物です。褒められること自体は悪くありません。しかし、その裏に潜む「選ばれる外国人の偏り」や「すり替わる優越感」、そして「外部評価への依存心」には注意が必要です。
本当に大切なのは、外の声に依存することではなく、自分自身の内側をどう育てるかです。自己肯定感を外部の評価ではなく、学びやスキル、経験で高めることこそが、自然に誇りを持てる社会への第一歩です。